万年筆入門
- 用途に合わせて選ぶ
万年筆が見直されています。書き味が良く、インクの濃淡などで味わいを出すことができ、使いこむほどに愛着が増すのも魅力です。近年は手ごろな価格の製品も登場して、より身近になっています。購入の際は、用途に合わせてペン先の太さを選んでください。手紙ならM(中字)かF(細字)、手帳ならFかEF(極細字)がおすすめです。素材別に見ると、金のペン先は軟らかく、しなりがあります。一方、ステンレスのペン先は硬めの書き味で、万年筆になれていない人も違和感なく使えます。

- 寝かせ気味にして書く
金属のペン先の付け根あたりに人さし指の先端を置き、ボールペンよりも斜めに寝かせて持ちます。筆を紙から50~60度立てて書くと、インクが出やすくなります。横への移動は親指、縦への移動は人さし指の力を使い、ペン先は線の方向が変わっても一定の向きを保つことが上手に書くコツです。また、滑らかな書き味を保つためには、3ヶ月に1度を目安に、各メーカーが推奨する方法でお手入れしてください。