機内での飲酒にご用心
- 体内は低酸素状態
フライト中に飲酒して、酔いやすいと感じたことはありませんか?高度約1万メートルを飛ぶ飛行機の機内は気圧が低く、酸素濃度も地上より2割程度薄くなっています。体内も低酸素状態なのでアルコールの影響を受けやすく、酔いを強く感じる傾向にあります。また、就寝中は呼吸が浅くなり、飲酒して眠ると体に負担がかかることがあり危険です。一方、機内の湿度は20~30%台で乾燥状態。利尿作用のあるアルコールを飲むと、さらに血液中の水分が不足して血流が悪化し、血栓ができやすくなります。

- 水分をたっぷり取る
こうしたリスクを理解して、機内での飲酒は日ごろの半分~3分の1程度にとどめること。搭乗直前も控えたほうが無難です。また、10時間のフライトで1.5リットル程度を目安に、水分をしっかり補給しましょう。コーヒー、紅茶などカフェインを含む飲料は体内の水分を排出する作用があるので、水を選ぶようにしてください。さらに、時々は席を立って機内を歩く、脚を曲げ伸ばしするなど、意識して体を動かすようにしましょう。