乾癬をご存知ですか?
- 患者数は増加傾向
「乾癬(かんせん)」は慢性の炎症性角化症で、身体のさまざまな場所に赤く盛り上がった発疹ができ、その上に銀白色のかさぶたが発生。フケのようにぼろぼろとはがれ落ちるようになります。患者数は中高年の男性を中心に国内で10~20万人と見られ、増加傾向にあります。原因は解明されていませんが、体質的な要因に食生活やストレス、糖尿病や肥満といったさまざまな要因が重なって発症。また、最近の研究によって過剰な免疫が発症につながることが指摘されています。

- 他人にはうつらない
基本的に生命に関わることはなく、他人に感染する心配はありません。しかし、周囲の目を気にしたり、うつる病気と誤解されたりして、生活の質の低下につながることがあります。また、治療を受けずに放置した場合や、不適切な処置、感染症などから皮膚の80%以上が赤くなる「乾癬性紅皮症」を発生するおそれもあります。最近は重症患者向けの新薬も登場。日常生活に気を配り適切な治療を続ければ、症状をほとんど抑えることもできるので、専門医に相談することが何よりも大切です。