慢性疲労症候群が増加中

慢性疲労症候群が増加中

 

  • 原因不明の疲れが続く

 「慢性疲労症候群」は、特定の要因がないにもかかわらず、日常生活に支障をきたすほどの疲労感が半年以上も続いたり、繰り返したりする病気です。心身を休めても改善しないことが特徴で、微熱、リンパ節の腫れ、頭痛、睡眠障害、集中力の低下などを伴うことが多いようです。原因については、免疫系やホルモンの異常、ストレスなど諸説ありますが、現在のところは不明。20~50代の人に多く、男性よりも女性の発症例が多く報告されています。

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  • 専門医に相談すること

 過労や原因が明らかな強い疲労は「慢性疲労」と分類され、慢性疲労症候群とは異なります。また、他にもよく似た症状が現れる病気があるので、自己判断したり、放置したりせずに、専門医に相談することが大切です。研究段階にある病気なので、治療法はまだ確立されていませんが、薬物療法や運動療法、症状によっては心理療法も併用して、症状を改善することは可能です。また、休養が逆効果になることもあるので、生活習慣の見直しは必ず医師の指導を受けて取り組むようにしましょう。