川柳を詠む
- テーマは人間
川柳が静かなブームとなっています。川柳は江戸時代の中期に始まったとされ、俳句と同じ五・七・五の17音で作られる定型詩です。俳句が自然や宇宙を主なテーマとするのに対して、川柳が扱うのは身近な人の暮らしや人生、世相など。また、季語などの決まりごとがなく、口語体で詠むので、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。

- リズムを大切に
川柳を詠む際は、17音の定型を守るようにしましょう。五・七・五のリズムは心地よく、共感を得やすいといわれています。「-」(長音)と「っ」(促音)は1音で、「きゃ」「ひょ」などの拗(よう)音は2文字で1音と数えてください。また、テーマをあらゆる角度から観察して、表面からは見えにくい物事の本質を提示する「穿(うが)ち」、ユーモアや滑稽さを感じさせる「おかしみ」、軽妙洒脱な「軽み」という川柳の三要素を意識することで、作品がレベルアップします。独学で詠んでみるもよし、川柳教室に通うもよし。新聞の投稿などにも積極的に挑戦してみましょう。