冬のかゆみ対策
- 1.
- 皮膚のバリア機能が低下
私たちの皮膚は、表面を覆う皮脂によって潤いが保たれています。ところが、冬場は暖房や乾いた冷たい空気によって肌の水分が失われ、保湿力や皮脂の分泌力も低下しがち。もともと皮脂の分泌が少ない上腕部から肩、すね、太もも、わき腹、腰などを中心に、かゆみが生じやすくなっています。

- 2.
- かゆくなる前に予防
予防するためには乾燥に気をつけ、暖房使用時は加湿器を使うなどして室内の湿度を50~60%に保ちましょう。熱いお湯は皮脂を奪うので、浴室を暖めてから38~40℃くらいのお風呂につかりましょう。せっけんの使い過ぎやゴシゴシ洗いにも注意してください。また、普段からクリームによる保湿を心がけて、特に入浴後10分以内に塗ると効果的です。衣服は肌を刺激するけばだったものや身体を締めつけるものを避け、肌に直接触れるものは綿や絹など肌への刺激の少ない素材を。潤いが低下した皮膚は敏感になっているので、かくと神経が刺激されたり、ヒスタミンと呼ばれる成分が誘発されたりして、さらにかゆみが強くなります。かゆいときは市販のかゆみ止めを使うとともに生活習慣を見直し、改善が見られない場合は早めに医師に相談しましょう。