土鍋で作ろう
- なぜおいしくなる?
土鍋を使う機会が増える季節です。土鍋の特徴はゆっくりと温度が上がること。食材に含まれるでんぷんを糖に分解する酵素は、40~60℃でよく働きます。土鍋で加熱すると時間をかけてこの温度帯を上昇していくので、米や野菜の甘みが引き出されます。また、炊きムラが少ないので煮崩れしにくく、弱火にしても高温の状態が続いて食材が軟らかく仕上がります。さらに、火を止めた後は温度がゆっくり下がり、余熱で味がしっかりとしみこみます。

- 使い始めに目止めを
新しい土鍋は使い始めに細かい穴をふさぐ「目止め」を行います。8分目位まで水を入れ、水量の5分の1程度の米か余ったご飯を、吹きこぼれないように弱火で炊いてください。炊き上がったら火を止め、十分に冷めてからおかゆを取り出し、水洗いすれば完了。しっかり乾かしておきましょう。煮えが悪い、水漏れするという場合は、繰り返し目止めを行ってください。ご飯を炊くもよし。おでんやポトフを作るもよし。土鍋の特徴をいかして、熱々で美味しい料理を楽しみましょう。