寒ブリが待ち遠しい
いちばんおいしい時季
ブリは回遊魚の仲間。日本沿岸では、北海道の海で餌を食べて大きくなり、秋になって水温が下がると南下を開始します。この南下の途中、初冬から真冬にかけて水揚げされるのが「寒ブリ」。たっぷりと脂が乗り、格別のおいしさが楽しめます。不飽和脂肪酸のEPAとDHAが豊富に含まれ、EPAには悪玉コレステロールや中性脂肪を抑える効果、DHAには脳を活性化させる効果が期待できるといわれています。また、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDやアルコールの分解を促進するナイアシンなども取ることができます。

- 寒ブリに合うメニューは?
刺身や照り焼きが定番メニューですが、身がよく締まって脂が乗っているので、ブリしゃぶやブリ大根で味わうのもおすすめ。だし汁にさっとくぐらせて食べると、適度に脂が落ちてさっぱりとしたおいしさを楽しめます。ブリしゃぶの後、うまみが溶け出しただし汁で作る雑炊も絶品です。一方、ブリ大根にアラを使う場合は、さっとゆでて魚の臭みを取っておくことがポイント。切り身の場合も、熱湯でさっとゆでれば脂が落ちて、あっさりとした風味に仕上がります。