突き指を軽くみないで
- 早めに受診する
突き指は、ものが当たったり、引っかかったりして、指先に力が加わって起こる外傷の総称です。スポーツによるけがの中でも頻度が高く、ボールを使った競技などでよく見られます。「たかが突き指」と軽視しがちですが、腱・靭帯の断裂、脱臼、骨折などが生じているケースもあり、腫れがひどく、関節が曲がったまま伸びない場合は骨折が疑われます。適切な治療を受けないと、指が変形したり、動きが悪くなったりする恐れもあるので、整形外科を受診しましょう。

- 固定と冷却が大切
応急処置のポイントは、患部の固定と冷却です。添え木とテープで固定するのが基本ですが、適当な添え木がない場合は、指を軽く曲げた状態にして負傷していない隣の指と一緒にテープで巻くとよいでしょう。指を引っ張ると症状が悪化する危険性があるので、絶対にしないでください。医療機関ではレントゲン検査で幹部の状態をチェックして、治療方法が検討されます。また、指の動きが悪くならないように、早い段階からリハビリテーションが実施されます。