食用油の選び方
- 脂肪酸の種類で分類
「健康」を考えた食用油の選び方をご紹介します。脂の主成分である脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別されます。前者はバターやラード、牛脂など動物性脂肪に多く含まれ、重要なエネルギー源ですが、取り過ぎると悪玉コレステロールや中性脂肪の増加につながります。一方、後者は植物油などに含まれており、生活習慣病の予防効果が期待できます。健康のためには、総脂質のうち飽和脂肪酸の割合を4分の1から3分の1以下にとどめるのがよいとされています。

- 調理法を工夫
植物油に含まれる不飽和脂肪酸は、その種類によってさまざまな働きがあります。オリーブオイルに豊富なオレイン酸は、悪玉コレステロールの低下作用があり、動脈硬化の予防に役立ちます。また、比較的酸化しにくいので加熱調理も可能です。一方、エゴマ油やアマニ油に含まれるα-リノレン酸は、体内でDHA・EPAに変わり中性脂肪を減らす効果が期待できます。ただし、熱に弱いので、ドレッシングに混ぜるなどして加熱せずに食べましょう。