ほっこり里芋
- ぬめり成分に注目
里芋の歴史は古く、縄文時代には主食として重宝されたそうです。夏から秋に収穫され、土の中で貯蔵されるため、一年を通して市販されています。独特のぬめりはムチンやガラクタンによるもの。ムチンは胃粘膜を保護して胃腸の働きを高める作用があり、ガラクタンは血圧やコレステロール値の上昇を抑えて生活習慣病の予防に役立ちます。また、体内の余分な塩分を排出するカリウムも含まれ、芋類としては低カロリーなのもうれしいポイントです。

- 乾かしてからむく
マルクふっくらとした形で重みがあるもの、皮の色が濃い茶褐色のものが新鮮です。泥がついていないものはビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。泥つきは新聞紙に包んで、涼しい場所で常温保存します。調理の際は、水洗いした後、乾かしてから皮をむくとぬめりがあまり出ず、手が滑りません。また、皮をむいた芋を酢水に浸けるか、手に酢をつけておくとかゆみが和らぎます。煮物や汁物をはじめ、コロッケやグラタンなど、いろいろな料理で味わいましょう。