カビの時季はご用心

カビの時季はご用心

 

  • 生えたものは食べない

 ジメジメした時季は、食品に生えるカビによる健康被害に注意が必要です。カビには有害なカビ毒を作るものがあり、現在100種類以上が確認されています。中でもアフラトキシンなど一部のカビ毒は熱に強く、通常の加工・調理では完全に分解することはできません。表面に付いているカビを削り取っても、内部のカビ毒はなくならないので、カビが生えたものは食べないようにしてください。

「カビの時季」の画像検索結果
  • 生えにくい環境づくりを

 空気中に浮遊しているカビの胞子が、感染症やアレルギーの原因になることもあります。トリコスポロンが引き起こす「夏型過敏性肺炎」は、しつこいせきや息切れ、発熱といった夏風邪に似た症状が特徴。アスペルギルスが原因で発症する「慢性肺アスペルギルス症」は、せきや微熱に続いて血痰や喀血(かっけつ)などの症状が現れます。予防するためには、こまめに窓や扉を開けて風を通したり、エアコンの除湿運転を利用したりして、湿気がこもらないようにしましょう。また、エアコンなどの家電にもカビが生えることがあるので、定期的なお手入れも大切です。