円形脱毛症の正しい理解
- 原因はさまざま
「円形脱毛症」はある日突然、髪の毛や体毛が抜け落ちる病気です。自己免疫の異常による皮膚のトラブルで、ウイルスや細菌などを攻撃するリンパ球が誤って毛根を攻撃することで起こります。リンパ球が毛根を攻撃する原因はまだ解明されていませんが、ストレスや睡眠不足、アレルギー疾患、自律神経障がいなど、さまざまな要因があると考えられています。脱毛の範囲が頭皮全体の25%以上だと重症、25%未満だと軽症に分類されます。

- 根気よく治療を続ける
自然治癒するケースも多いので、脱毛が硬貨大に1~2か所という場合は、3カ月程度様子を見てもよいでしょう。しかし、症状が進行して脱毛の範囲が広がったり、3カ月経過しても発毛が見られなかったりする場合は、早めに医療機関を受診しましょう。治療法には、ステロイド外用薬などの薬が用いられるほか、患部に人工的にかぶれを起こす感作療法などが、症状や年齢に合わせて行われます。発毛には時間がかかることも多いので、医師の指示に従って根気よく治療を続けることが大切です。